研究課題
気管支喘息は遷延する気道炎症や気道構築変化(リモデリング)が不可逆的な気道閉塞をもたらし、難治化させる病態として提唱されている。特に、末梢気道における炎症やリモデリングが難治化に関連するという報告があり、末梢気道の機能障害の評価方法の確立が望まれている。我々は過去に非侵襲的・簡便な末梢気道炎症の評価方法を確立しており、喘息難治化病態の解明には、非侵襲的・簡便な末梢気道機能障害の評価方法の確立が重要と推測している。本研究は、parametric response map(以下PRM:微小な末梢気道閉塞を空間的・定量的に評価できる画像解析法)によるイメージングバイオマーカーが喘息の末梢気道機能障害の非侵襲的・簡便な評価法として有用であるとの仮説をたて、早期から重症までの喘息を多階層・多様な時間軸で解析し、本評価法の有用性を明らかにすることを目的とする。平成30年度は測定システム構築のために時間を要した。令和元年度は症例集積を開始し、現在喘息患者の症例を32例まで集積中である。
3: やや遅れている
研究の実績で述べたとおり症例集積の開始が遅れたため。
今後も引き続き、横断的及び縦断的に症例を集積し、PRMによるイメージングバイオマーカーを早期から重症までの喘息で多階層・多様な時間軸で解析し、本評価法の有用性を明らかにする予定である。
研究計画が遅れており、当初予定していた物品費用がかかっていないため次年度使用額が生じた。翌年度以降で必要な物品費用を使用する予定である。
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 7件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 4件)
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