研究成果の概要 |
本研究では、PEAは骨髄由来樹状細胞、脾臓B細胞、Raw 264.7細胞においてTLR9刺激を介した炎症性サイトカイン産生をmRNAレベルおよび蛋白レベルで抑制することを見出した。さらに、TLR9刺激による細胞表面マーカーの発現や、細胞増殖、抗体産生をPEAは抑制することも明らかにした。また、TLR9刺激によるseptic shock modelマウスに対して、PEAを投与することで生命予後が改善した。PEAは他のTLR刺激(TLR2, 3, 4, 7)による炎症性サイトカイン産生も抑制することから、TLRが関与するSLEを含めた炎症性疾患の治療においてPEAが応用される可能性が期待される。
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