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2021 年度 研究成果報告書

カルバペネム耐性腸内細菌科細菌の施設内および施設間伝播様式の解明と環境感染制御

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16169
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54030:感染症内科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

金森 肇  東北大学, 医学系研究科, 講師 (70625318)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードカルバペネム耐性腸内細菌科細菌 / カルバペネマーゼ / 医療環境 / 環境感染制御
研究成果の概要

大学病院のカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)臨床分離株のゲノム解析により同定されたカルバペネマーゼ遺伝子はblaIMP-1であり、主にエンテロバクター属の特定のクローンによって維持されていた。CREや多剤耐性緑膿菌(MDRP)が検出された症例やCOVID-19重症患者の二次感染症例において、病室の環境汚染を評価し、院内拡散防止のため環境衛生を強化することが重要である。海外渡航歴のない小児市中患者から海外型のblaNDM-5を保有する大腸菌が検出された。地域における国内流行型および海外型のCREを探知するために、サーベイランス体制を構築する必要がある。

自由記述の分野

感染症内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

地域のゲノム疫学研究を行い、耐性機序および伝播様式を解明した。医療環境がCREの伝播に関連しており、医療環境表面においてバイオバーデンを減少させるため、紫外線照射装置などの感染予防技術を臨床応用した。全ゲノム解析による伝播様式の解明および環境感染制御は、CREだけでなく、今後新たに出現する可能性のある薬剤耐性菌を制御する上で重要な感染予防戦略である。本研究から得られた知見を他の地域の医療施設に応用することで、日本の薬剤耐性対策の向上につながることが期待される。

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公開日: 2023-01-30  

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