急性胆道感染症および菌血症を起こした大腸菌株72株(71症例)を対象に、急性胆道感染症に伴う菌血症の重症度に関わる因子を解析した。大腸菌株の病原因子では、iutA遺伝子が重症群で有意に少なく、ibeA遺伝子が重症群で有意に多かった。患者因子では、神経障害を伴う糖尿病とアルカリフォスファターゼ値だった。 大腸菌株72株のうち、68.1%が病原性の高いB2群に属した。Multi-locus sequencing typingでは、ST131が23.6%, ST95が19.4%を占めたが多様なsequence typeに分布していた。
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