研究課題
若手研究
本研究ではヒト上気道由来粘液中に存在するインフルエンザウイルスが胃酸や消化液(胆汁・膵液など)への暴露によっても不活化されずに保護されるメカニズムを解明した。さらに、3次元培養した腸管上皮細胞および剖検体から摘出した腸管組織を用いたインフルエンザウイルス感染実験を行い、インフルエンザウイルスが腸管上皮で感染を起こしうることを明らかにした。このようにインフルエンザウイルスによる腸管感染成立のメカニズム解明を行った。
感染症
本研究ではヒト上気道由来粘液中のインフルエンザウイルスが外部環境から保護されるメカニズムの解明を行った。さらに、これらのウイルスが腸管上皮で感染を起こしうることを明らかにした。高齢者や妊婦・基礎疾患のある患者においてインフルエンザ感染は致死的になりうる。また若年者においてもインフルエンザのアウトブレイクによる社会的損失は極めて深刻な問題となっている。そのためインフルエンザウイルスにおける腸管感染の可否の評価は臨床上非常に重要で、インフルエンザの診断・予防・治療に大きく貢献する。