研究課題
潜在結核症など結核感染の診断に有用なインターフェロンγ遊離試験(IGRA)が、どの程度性周期にともなう性ホルモンの変動の影響を受けるのかを、集団の データで検証するため、慶應義塾大学病院の入職者検診データを数年間遡って取得し、男女間、月経中か否かにより、IGRAの陽性コントロール値にどの程度差が あるか、分散の差があるかを検証したが、現時点までの統計解析では男性と閉経前女性の間、および月経中とそれ以外の性周期の間でIGRA陽性コントロール値に 明らかな傾向を把握することはできなかった。また、個体内における性周期とIGRAデータの関係を検証するため、ボランティアの血液を用いた検証を開始した。ボランティアの組み入 れ数が予定数に達しておらずさらに研究の継続が必要である。 また副次的に肺MAC症と性ステロイドホルモンの関係性があきらかになったためそちらについて論文を投稿した。
3: やや遅れている
ボランティアの組み入れ開始が遅れたこと、および新型コロナウイルス 感染症により、一時的にボランティアの方への採血協力の呼びかけが難しくなったため、サンプルの収集作業に遅れが生じている。
新型コロナウイルス感染症が収束に向かい、診療機能が復帰次第、さらなるボランティアの募集を進め、評価に十分な数のサンプルを収集していく。
当該年度に募集数が不足し、次年度募集するボランティアに対する謝金と検査費用を確保するため
すべて 2019
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)
BMC Infectious Diseases
巻: 19 ページ: 1055
10.1186/s12879-019-4668-x.