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2020 年度 実績報告書

インターフェロンγ遊離試験を用いた結核感染診断における性周期の影響

研究課題

研究課題/領域番号 18K16186
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

上蓑 義典  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (60748789)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード結核 / 検査 / 性周期
研究実績の概要

結核の診断に有用なT-SPOT、Quantiferonという2種のインターフェロンγ遊離試験(IGRA)について、T細胞機能に対する女性ホルモンのエストロゲンによる抑制作用から、性周期のある女性で、性周期に応じた結果の変動が生じうるのでは無いかという仮説をもとに臨床研究を実施した。
18例のIGRA陽性歴のある協力者を募集し、各協力者から週に1回4週間連続で血液サンプルを取得し、さらに性周期に関する情報を取得した。18例のうち9例は性周期のある女性、6例は閉経後の女性、3例は男性であった。またうち8例が研究組み入れ後初回の検査でIGRAが陰性であった。
4回の採血の間にT-SPOT、Quantiferonに関して、カットオフ値前後の値を示していたものについては、陰性と陽性で結果がばらつくことが見られたが、今回の研究対象集団の間ではあきらかに性周期による結果のばらつきは認められなかった。今回の研究は症例数が限られることからさらに多くの症例を対象とした妥当性の確認は必要であるものの、特にIGRAの検査を実施することに関して性周期のある女性であっても、とくに性周期とは関係なくIGRAの判定を行うことができる可能性が示唆された。
なお、今回の研究において、もともとIGRA陽性であったが、陰性化していた者が多く認められており、今後IGRAの潜在結核症治療や時間経過による陰転化の関連性についても研究していく必要があると考えられた。

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公開日: 2021-12-27  

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