研究課題
若手研究
結核の診断に有用なT-SPOT、Quantiferonという2種のインターフェロンγ遊離試験(IGRA)について、性周期のある女性で、性周期に応じた結果の変動が生じうるのでは無いかという仮説をもとに臨床研究を実施した。今回の研究対象集団の間ではあきらかに性周期による結果のばらつきは認められなかった。特にIGRAの検査を実施することに関して性周期のある女性であっても、とくに性周期とは関係なくIGRAの判定を行うことができる可 能性が示唆された。
感染症診断学
インターフェロンγ遊離試験(IGRA)は、医療従事者の結核曝露時健診などで用いられることが多いが、医療従事者には閉経前女性の比率が多く含まれるため、検査結果が性周期の影響を受けると適切に結核曝露時のリスク評価ができない可能性が懸念されたが、本研究の成果によりその懸念を払拭することができた。これは、結核曝露に対する感染管理を行なっていく上で有用な知識となりうる。