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2021 年度 研究成果報告書

グレリン受容体の結晶構造解析:なぜオクタン酸グレリンが受容体を刺激できるのか?

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16217
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54040:代謝および内分泌学関連
研究機関久留米大学

研究代表者

椎村 祐樹  久留米大学, 付置研究所, 助教 (40551297)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードグレリン受容体 / GPCR / 構造生物学
研究成果の概要

オクタン酸修飾されたグレリンがどのようにしてグレリン受容体に認識されているのかを明らかにするために、グレリンと結合状態にあるグレリン受容体の立体構造を決定した。得られた構造情報から、グレリン受容体の結合ポケットは大小2つに分割された構造をしていることがわかった。そのうち大きなポケットにはグレリンのペプチド部が、小さなポケットにはオクタン酸部が配位していた。つまりグレリン受容体は、このリガンド結合ポケットの特徴を巧みに利用してオクタン酸修飾グレリンを認識していることがわかった。

自由記述の分野

内分泌学

研究成果の学術的意義や社会的意義

グレリン受容体アゴニスト (アナモレリン) は、食欲の低下とそれに伴う体重や筋肉量の減少を示す、がん悪液質の治療薬として唯一認められている医薬品である。がんカヘキシアはがん患者の死因の1/4を占めているため、より効果のある医薬品開発が期待されている。グレリン受容体アゴニストはそれ以外にも拒食症や食欲不振といった病態に応用できる可能性があり創薬ターゲットとしての期待度が高い。本研究では、グレリンと結合状態にあるグレリン受容体の構造を決定し、それらの結合様式を明らかにした。これらの結果は、グレリン受容体を対象にした構造情報に基づいた医薬品開発を加速させると考える。

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公開日: 2023-01-30  

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