• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実施状況報告書

褐色脂肪組織におけるO-GlcNAc修飾の生理学的役割の解明と新規治療標的の探索

研究課題

研究課題/領域番号 18K16226
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

大橋 夏子  滋賀医科大学, 医学部, 特任助教 (60816776)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード褐色脂肪細胞 / エネルギー代謝
研究実績の概要

・マウス単離初代培養褐色脂肪細胞およびマウス由来褐色脂肪細胞株であるHIB1B細胞を用いて、O-GlcNAc修飾の低下が褐色脂肪細胞機能を低下させる分子機構を検討する。
HIB1B細胞において、si-RNAでOgt遺伝子ノックダウンを行っているが、Ogtはノックダウンできているものの、O-GlcNAc修飾を表すRL2のノックダウン効率が十分とはいえず、さらに良い条件の検討を進めている。
・OGT欠損マウスにおける慢性的な寒冷暴露や高脂肪食が与える影響を検討する。
Ogt-floxマウスを対照群とし、褐色脂肪細胞特異的Ogt遺伝子欠損マウスの表現型の評価を進めている。通常食投与下と同様、高脂肪食負荷投与下においても褐色脂肪細胞特異的Ogt遺伝子欠損マウスでは寒冷負荷不耐性を認めていることが明らかとなった。しかし、体重、随時・空腹時血糖値ならびに随時・空腹時の血中インスリン値に一部差は認められているものの、現時点では有意な差を認めていない。また、絶食試験における血糖値ならびに血中インスリン値にも同様に、現時点では有意な差は認められない。
・O-GlcNAc修飾のGain-of-functionの褐色脂肪組織の機能維持への関与を検討する。
OGA-floxマウスと褐色脂肪細胞特異的Cre発現マウスとの交配により褐色脂肪細胞特異的OGA欠損マウスを作製するため、NIHにOGA-floxマウスの譲渡申請の手続きを現在行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究者本人が2018年8月より11月末の出産までの期間、切迫早産のため緊急入院及び自宅での絶対安静となってしまい、実験に一切従事できず、さらに継続して2019年5月末まで育休にて休職中であるため、現時点では当初の研究計画より大幅な遅れを認めている。2019年6月より復帰予定であり、復帰後の速やかな研究着手のため、休職中の現在は実験に使用するマウスを順次準備している状況である。

今後の研究の推進方策

上記理由により、予定していた研究を計画通りに遂行できていないため、復帰後より、高脂肪食投与下の褐色脂肪細胞特異的Ogt遺伝子欠損マウスの表現型はじめ評価を継続する。また、通常食・高脂肪食投与下それぞれにおいて、慢性的な寒冷環境下での表現型の評価を行う。
併せて、マウス単離初代培養褐色脂肪細胞もしくはHIBIB細胞を用いて、細胞外フラックスアナライザーにて、OGT活性の変化に加えて、グルコースや脂肪酸、β3アゴニストなどの刺激によるミトコンドリア機能やエネルギー代謝状態への影響を検討する。また、メタボローム解析を行い、褐色脂肪細胞特異的Ogt遺伝子欠損マウスと対照マウスの褐色脂肪細胞における代謝産物を網羅的に解析する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 褐色脂肪組織におけるO-GlcNAc修飾は 寒冷環境での熱産生に重要である2018

    • 著者名/発表者名
      大橋 夏子
    • 学会等名
      第36回内分泌代謝学サマーセミナー
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi