研究課題
若手研究
IRE1α阻害薬KIRA8を1型糖尿病モデルマウスであるNODマウスに投与し、糖尿病病態が改善したマウス全てで、優位な高血糖の再発、体重変化、健康状態への影響はなく経過し、一定の長期効果が認められた。また、KIRA8の有効性に影響する因子の一つとしてとして、nAChRシグナリングがIRE1α活性化や過剰な小胞体ストレスに対して膵β細胞保護的に働くことを示した。
糖尿病
本研究では、新規発症1型糖尿病モデルマウスにおいて細胞内小器官である小胞体を新規標的とした小分子化合物KIRAの長期効果を示した。また、膵β細胞においてKIRAの働きに影響を及ぼす因子の一つであると考えられるnAChR経路を同定しえた。これらの結果は、治療法の限局した1型糖尿病患者の病態の一旦を示すとともに、新規治療薬としてのKIRAの長期有効性を示唆すると考えられた。