本研究では、NcxとEcel1及び腸管神経との関わりを明らかにした。マイクロアレイ解析により転写因子であるNcxの標的分子としてEcel1を同定した。Ecel1が腸管神経に発現し、Ncx-/-マウスで発現が上昇していることを示した。また、SH-SY5Y細胞におけるNCXのknock down実験、及びEcel1のpromoter解析から、NcxがEcel1のpromoter領域に作用し、Ecel1の発現を負に制御していることを明らかにした。また、腸管神経の初代培養を用い、Ncx-/-マウスでcaspase3陽性神経細胞数が減少し、アポトーシス抑制によって腸管神経の過形成が起こる可能性を示した。
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