研究課題/領域番号 |
18K16281
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
齋藤 裕 徳島大学, 病院, 特任助教 (50548675)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | Nrf2 inducer / EGCG / 間葉系幹細胞 / インスリン産生細胞 |
研究実績の概要 |
【仮説】Nrf2 inducerが、脂肪由来間葉系幹細胞(ADSC)に対して、1. 内胚葉への形質転換を促進する。2. 胚葉転換後、IPCへの成熟過程を促進することでIPCへの分化効率が上昇するとの仮説のもと研究実施 【Nrf2 inducer】IPC分化誘導過程にNrf2 inducerとして"EGCG"使用【in vitro study】1st in vitro study Group1 Step1のみ投与 Group2 Step 2のみ投与 Group 3 Step 1/2ともに投与 Group 4 非投与 dose 100uMのみ。prelimiのデータでマウスisletに対するEGCGの保護効果を検討した際に、100uMで最もその効果が高かったため→IPCのサイズは4群間で有意差なく、形態学的にも差は認めずいずれのGroupもEGCG非投与群と比較してViability低下していた。グルコース負荷試験においても、有意差はないものの、EGCG投与群でSI低下傾向。幹細胞は通常の上皮細胞と比較して低濃度である必要性があり。 2nd in vitro study 10uM(Low dose)でStep1のみEGCG投与、IPC誘導開始後7日目に、Defenitive endoderm markerであるSOX17を非投与群と比較→投与群と非投与群で発現量に有意差なし、すなわち、現時点ではNrf2 inducerの間葉系幹細胞に対する胚葉転換促進作用はnegative dataのみ
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
in vitroのみの検討であるが、胚葉転換への効果は検討済みである。 幹細胞に対してのNrf2 inducerの濃度はlow doseである必要性は確認したが、成熟したIPCの機能向上あるいはIPC分化誘導促進作用は現時点では確認できていない。
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今後の研究の推進方策 |
・EGCGのみならず、DMFなど他種のNrf2 inducerの使用 ・1uM, 5uM などdoseの割り振り ・胚葉転換作用ではなく、成熟細胞へのmaturatoin促進作用の確認 ・ADSC増殖段階でのpre-conditioning作用の確認
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次年度使用額が生じた理由 |
(理由) 計画書作成時に購入予定であった消耗品の価格変動のため (使用計画) 次年度への繰越額は消耗品に使用予定である
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