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2019 年度 実施状況報告書

粘膜側から漿膜側に位置情報を伝達し固定するための新規デバイスの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K16300
研究機関獨協医科大学

研究代表者

三ツ井 崇司  獨協医科大学, 医学部, 講師 (30816591)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード粘膜漿膜マーキング / 蛍光マーキング
研究実績の概要

・粘膜漿膜マーキングピンの試作品を作り、ブタ切除胃などを用いて安定して固定できるか検証を重ねた。ネジ式、ハネ式、釣り針型、などのピンを試作し、データを取った。ピンではなくデリバリーシステム側を鋭利にする方法は困難であること、ピン先端は鋭利な注射針状が粘膜を貫通するには適していること、漿膜を越えて腹腔内に脱落しないストッパーは必須であることが判明した。
・ピンを安定して経口内視鏡経由で胃壁まで運ぶデリバリーデバイスの開発をしている。筒状のデリバリーシステムでは、経口内視鏡に挿入すると内視鏡が湾曲するため、筒の内筒と外筒で距離に差ができ、ピンを安定して一定の長さを胃壁内に留置することが困難であることが分かった。引き続き、一定の距離のみ胃壁に刺さり留置できる手法を検討している。誰もが容易に迅速に、ピンをデリバリーシステムに装填できる装填システムを開発している。
・蛍光材料を、共同研究者と共に試作している。素材濃度により、血液と反応後でも蛍光が弱く漿膜面から同定できない濃度が分かった。胃内に留置後、1か月程度安定して蛍光を発する材料が可能か、検討を繰り返している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

・試作品を作成しているが、実臨床に耐えうる程に安定して胃内に留置できていない。

・デリバリーシステムのプロトタイプを作成し検証を繰り返しているが、マーキングピンの装填方法が、可能ではあるが誰もが容易に迅速に装填が可能なレベルに達していない。

今後の研究の推進方策

・形状記憶ピン以外の素材、既存の医療機器を用いた、別の発想からの開発も同時に行う。形状記憶素材を既存の機器に組み込む試作品なども検討する。
・デリバリーシステムの開発も、既存の医療機器をベースにした、現開発とは異なる発想からのデリバリーシステム開発を検討する。

次年度使用額が生じた理由

研究材料を自己負担、共同研究者負担にて購入した経緯があった。研究室の既存の材料を用いて開発を行ったため、物品費が想定よりもかからなかった。
今後は、より研究材料の種類・手法を増やすため、材料費、データ整理、学会発表等に使用する可能性がある。

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公開日: 2023-12-25  

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