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2023 年度 研究成果報告書

粘膜側から漿膜側に位置情報を伝達し固定するための新規デバイスの開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16300
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関獨協医科大学

研究代表者

三ツ井 崇司  獨協医科大学, 医学部, 講師 (30816591)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード胃癌 / 低侵襲手術 / 幽門保存胃切除
研究成果の概要

胃壁の層を固定し胃粘膜側の位置情報を漿膜面側に伝える目的で、新規薬剤の開発を現在も継続中である。
また、開発過程で、胃壁を貫通させ仮縫合する新たな外科的技術を考案した。その技術を胃癌に対する幽門保存胃切除術の再建に応用し、non-opened clean end-to-end anastomosis method; NoCEAMと命名し臨床導入した。NoCEAMの実現可能性、短期安全性は良好であり、術後合併症を低減させる可能性が示唆され、英文論文として採用された。またこの手技を胃上部早期胃癌にも応用しあらたな概念の術式を学会発表した。またこの手技をさらに他の術式にも発展させ、臨床試験中である。

自由記述の分野

上部消化管外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

幽門保存胃切除術は幽門側胃切除術に比べ、術後の下痢やダンピング症状が軽度で、術後栄養状態が良好で体重減少が抑えられ、胆石発生が少ないことが既に示されているが、唯一のデメリットは食物排出遅延の率が高いことであった。本研究で開発されたNoCEAMは、胃を開放しない端々吻合の再建法であるため、感染性合併症と共に食物排出遅延をも低減させることが期待された。実際に臨床試験では、感染性合併症と食物排泄遅延は極めて低率であった。NoCEAMによって幽門保存胃切除術の唯一のデメリットが低減すれば、幽門側胃切除に代わり幽門保存胃切除術が普及することで、胃切除後の合併症や機能障害に苦しむ率が低減すると期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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