研究課題/領域番号 |
18K16301
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
祐川 健太 富山大学, 附属病院, 診療助手 (50816808)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 免疫療法 |
研究実績の概要 |
当科で手術した大腸がん患者より42名分の検体を採取し、Cancer tissue-originated spheroid(CTOS)の作製を試みた。培養が順調な細胞においては1週間ほどの培養の後に、NOD Scidマウスへ皮下移植しxenograftマウスの作製を行った。マウスより採取した腫瘍を再度CTOSへと調整、また1週間ほど培養の後にNOD Scidマウスまたは、Nudeマウスへと皮下移植しxenograftマウスおよびCTOSの継代を行っている。 腫瘍浸潤リンパ球(TIL)についても同様に42名分採取し、そのうち21名分のTILをセルソーターを用いてPD-1、CD137を指標にCD8+T細胞を単一ソートした。それぞれPD-1+群とPD-1-群のTCRレパートリーの解析を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
順調に検体の採取を行うことができており、xenograftマウスの継代については問題なく行えている。 TCRレパートリーの解析の解析についてもおおむね順調である。
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今後の研究の推進方策 |
解析したTCRレパートリーより特にクローン性が高いものを選択し、Vectorの作製、末梢血リンパ球への遺伝子導入を行う。これとさきで培養しているCTOSとの反応性をin vivoで共培養し、IFN-γの測定を行うことにより解析を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
物品などは講座内や他講座内で共有しているものが多くあり、それらを流用することで昨年度はまかなうことができた。また、旅費交通費についても同様で講座内の資金でまかなうことができた。 今年度はNOD-Scidマウスなどの使用量が増えることが予想されることや統計解析ソフトなどが必要になると思われるのでそれらに使用する予定である。
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