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2019 年度 研究成果報告書

胃がん腫瘍組織内免疫関連因子を用いた術前化学療法効果予測と効果増強への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16308
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

浦川 真哉  大阪大学, 医学系研究科, 特任助教(常勤) (40768975)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード術前化学療法 / Tim-3 / 胃がん / 食道がん / PD-1
研究成果の概要

胃がん患者の術前化学療法前後の腫瘍組織から抽出した免疫細胞をフローサイトメトリーで解析した。結果、化学療法後にCD8陽性細胞にTim-3分子を単独発現する特異的細胞群を認めた。これら細胞群はグランザイムB・パーフォリンといった細胞傷害性分子を高発現した。食道がんでは、化学療法後にTim-3単独発現細胞群を認めず、治療前のCD8陽性細胞中のPD-1・Tim-3共発現細胞の高頻度群が術前治療の非奏効に関連した。これら細胞は、細胞傷害性分子の発現低下を認めた。
以上、抗腫瘍効果を有する可能性のあるTim-3単独発現細胞の出現は、胃がん特異的もしくは使用抗がん剤に影響することが示唆された。

自由記述の分野

消化器外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の結果は、特定条件下では、化学療法によって抗腫瘍効果をより有する細胞群が出現する可能性を示した。また、食道がんのようにTim-3分子を発現した細胞は、様々ながん種で予後不良の因子と報告されてきた。本研究の結果はこれらと異なるものであり、Tim-3分子の新しい知見につながる。現在、手術前もしくは手術後・再発後の治療選択肢として、免疫療法の導入が検討されており、予後改善に寄与する結果も出始めている。加えて、本研究は化学療法と免疫療法との併用が予後改善につながる可能性を示唆する。

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公開日: 2021-02-19  

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