• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実績報告書

食道癌における新規核酸医薬としてのcircularRNAに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K16310
研究機関大阪大学

研究代表者

山田 萌  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (00781717)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワードCircular RNA / non-coding RNA / 食道扁平上皮癌 / 薬剤感受性 / 薬剤耐性 / 治療抵抗性 / シスプラチン
研究実績の概要

circular RNA(以下circRNA)は、数百から数千の塩基からなる環状で安定した構造を持つRNAである。哺乳類を含む真核生物で豊富に発現しており、数万種の存在が確認されている。また、microRNAやRNA Binding Proteinsを介して転写、翻訳を調節する機能を有している。癌を含む様々な疾患との関連性が指摘されつつあり、新たなバイオマーカーや核酸医薬への応用が期待される。
本研究の目的は、食道扁平上皮癌(ESCC)と関連するcircRNAを特定すること、さらに、特定されたcircRNAを用いて新規のバイオマーカーや核酸医薬開発の可能性を探索することである。
ESCCの細胞株であるTE11と、シスプラチン暴露により樹立したTE11シスプラチン耐性株(TE11R)を次世代シークエンスにて解析し、Circexpolorer2を用いてcircRNAを検出した。19085のcircRNAが検出され、87がTE11Rで有意に高発現(p<0.05, fold-change>2.0)、105が有意に低発現(p<0.05, fold-change<0.5)であった。TE11RにてTE11よりも高発現を示す10のcircRNAについてqRT-PCRにて発現定量を行ったところ、TE11およびTE8のシスプラチン耐性株において親株よりも高発現を示すcircRNA(以下circX)を同定した。また、TE11およびTE11RにてcircXをsiRNAを用いてノックダウンし薬剤感受性試験を行ったところ、circXのノックダウンによって薬剤感受性が増強することが確認された。CircXはシスプラチン耐性に関連するcircRNAが検出された可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 食道扁平上皮癌における治療抵抗性に関連するcircular RNAの網羅的探索2020

    • 著者名/発表者名
      山田萌、田中晃司、山下公太郎、西塔拓郎、牧野知紀、高橋剛、黒川幸典、山﨑誠、中島清一、江口英利、土岐祐一郎
    • 学会等名
      日本外科学会総会

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi