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2020 年度 研究成果報告書

難治性大腸癌のPDXモデルを用いた薬剤耐性に関わる新規バイオマーカーの探索

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16313
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関岡山大学

研究代表者

矢野 修也  岡山大学, 大学病院, 助教 (50794624)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード大腸癌 / 上皮間葉転換 / 分子イメージング / 患者由来腫瘍組織片
研究成果の概要

EMTバイオセンサーで間葉型EMT能力を有する大腸癌を抽出した。間葉型大腸癌はEMTにより化学療法に抵抗し、化学療法が終了するとMETで元に戻る可塑性を有していた。化学療法中のみ上昇するEMTマーカー群を抽出した。これらはEMT阻害剤で抑制された。殺細胞剤とEMT阻害剤は間葉型大腸癌の治療戦略として適していた。EMTマーカーで間葉型大腸癌PDXモデルを作成した。PDXマウスモデルでも化学療法中にEMTマーカーが上昇し抵抗性を示し、EMT阻害剤でEMTが抑制された。EMTリアルタイムイメージングと間葉型大腸癌PDXモデルを用いる事で予後不良間葉型大腸癌への新しい治療戦略を構築が可能となった。

自由記述の分野

癌の分子イメージング

研究成果の学術的意義や社会的意義

世界的な大腸癌の遺伝子変異、遺伝子発現により分子サブタイプは決定したが、予後不良間葉型大腸癌に対し期待されたほど治療戦略は定まらなかった。これは保存された試料だけでは間葉型大腸癌の本態に迫れないからである。これらを克服するため、EMTイメージングを用いた動的な解析と患者由来組織片(PDX)マウスモデルで実際の臨床を模倣した独自な評価モデルを構築した。我々のイメージング技術とPDXモデルを用いると、予後不良間葉型大腸癌は殺細胞剤では逆にEMTを惹起して抵抗性になるため、EMT阻害薬と殺細胞剤の併用療法が新しい治療戦略となることが示された。また、この解析系は他臓器固形腫瘍にも応用可能である。

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公開日: 2022-01-27  

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