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2018 年度 実施状況報告書

胃癌腹腔内洗浄水中のExosomeによる腹膜再発予測

研究課題

研究課題/領域番号 18K16321
研究機関熊本大学

研究代表者

原田 和人  熊本大学, 医学部附属病院, 非常勤診療医師 (70608869)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワードExosome / バイオマーカー / リキッドバイオプシー / 胃癌 / 悪性腹水
研究実績の概要

直径50nm~150nm程度の膜小胞であるExosomeは、診断または治療標的バイオマーカーとして様々な癌治療で注目を集めている。Exosomeは悪性腹水中にも存在し、胃癌の術後腹膜再発のバイオマーカーになり得る可能性がある。本研究は腹水中のExosomeが術後腹膜再発のバイオマーカーになりうるか検討することを目的としている。
現在、洗浄腹水からのExosome抽出と並行して、悪性腹水からのExosome抽出を行っている。われわれは胃癌悪性腹水細胞でゲノム解析を行い報告した。同サンプルの悪性腹水よりExosomeを抽出し、ゲノムデータとの関係を調べる予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

洗浄腹水サンプルを集める事に難渋している。悪性腹水は洗浄腹水よりも容易にサンプルを集める事ができるので、悪性腹水を用いて、Ecosomeの研究を行っている。

今後の研究の推進方策

悪性腹水より腹膜転移に寄与している候補Exosomeを同定する。たんぱくの発現レベルを
immunogold labeling法にて定量的に測定し、臨床病理学的因子(TNM stage、静脈浸潤、
リンパ管浸潤、家族歴、腫瘍部位など)、疫学的因子(喫煙歴、飲酒歴、BMI index など)、分子学的因子、術後腹膜転移の有無、予後との関連を網羅的に検討する。多くの症例を用いて臨床病理学的因子や予後との強い相関を解析することで、Exosomeのたんぱく発現レベルがバイオマーカーになりうるかを検討する。

次年度使用額が生じた理由

研究費は主に試薬等の消耗品購入費に充てる。
また、最新の研究情報を得るため、及び研究成果発表のための学会出張旅費にも充てたいと考える。

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公開日: 2019-12-27  

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