研究実績の概要 |
IPS細胞から胚内内胚葉細胞(DE)に分化するプロトコール{day1(RIMP1640, B27 0.5X(1%), Activin A 100ng/ml, Wnt3a 50ng/ml, Rock inhibitor 10uM)、day2-4 (RIMP1640, B27 0.5X(1%), Activin A 100ng/ml, Wnt3a 50ng/ml,Sodium Butyrate 0.5uM),day (RIMP1640, B27 0.5X(1%), Activin A 100ng/ml, Wnt3a 50ng/ml}を用いて、ヒト羊膜上皮細胞(hAEC)をDEへの分化誘導を行った。DEマーカーであるSOX17とFOXA2を測定するも、いずれも検出されなかった。次に、hAECを直接肝細胞に分化誘導するプロトコール{day 8 (SDF-IMDM, Rock inhibitor 10uM, DEx 100nM, OSM 10ng/ml, bFGF 10ng/ml. HGF 20ng/ul), day9-21 (SDF-IMDM, Nicotinamide 10uM, Dex 100nM, OSM 10ng/ml, bFGF 10ng/ml. HGF 20ng/ul}で分化誘導を行ったところ、14日目に細胞サイズは小さいものの形態的には肝細胞様になった。肝細胞マーカーであるAlbuminとCYP3A4はわずかに発現していたものの、コントロールの肝細胞(HEP3G)の発現と比べるとかなり低値であった。ここで、hAECに天然化合物であるイソラムネチンを加えることで分化誘導法に切り替えた。イソラムネチン20uMにHGFを加えたプロトコールで、10日後にはAlbuminとCYP3A4の発現が上昇し、また肝芽細胞マーカーのDLK-1とEPCAMの発現もしていた。
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