研究成果の概要 |
新規Gal-3阻害薬(tw544)は,複数の肝細胞癌・膵癌細胞株の増殖能・浸潤能を容量依存性に有意に抑制し,正常肝細胞への毒性はなかった.In vitroで肝細胞癌・膵癌細胞株の増殖能を検証し,優れた薬効を確認した.In vivoではGalectin-3阻害薬の腹腔内連日投与により膵癌マウス皮下腫瘍の増大が抑制され, かつ良好な忍容性であった.またCAGE解析で,Galectin-3阻害剤は核内で作用しDNA複製や細胞周期に関与する要素を抑制することが示された.加えてIPMCおよび転移性肝癌症例において患者腫瘍組織移植Patient-derived xenograftモデルの樹立に成功した。
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