我々は膵癌4例、膵神経内分泌腫瘍6例、膵SPN1例の患者で、PDXモデルの作成を行った。膵癌で移植した4例中3例で、実験に使用可能な第3世代以降のPDXモデルを作成し、樹立に成功した。さらに膵癌PDXモデル3例中で、2例に肺転移を確認し、自然発生した肺転移を見ることができる系が作成された。これについては現在論文投稿中である。また、希少がんである膵神経内分泌腫瘍2例で第二世代(1cmまで腫瘍を増殖し、次のNSGマウスに移植した段階)まで到達し、次に移植して第3世代を作成できれば、実際の動物実験に用いることができる。
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