癌幹細胞は、自己複製能・造腫瘍能・多分化能を有し、再発・転移の原因となる。癌幹細胞は極めて少数であるが、私達は癌幹細胞濃縮法を開発し、少数の癌幹細胞をstemnessを維持したまま段階的にスケールアップすることに成功した。本研究では、癌幹細胞特異的に発現するDclk1(doublecortin-like kinase 1)を標的とするmicroRNA (miRNA) 候補をin silicoでピックアップして、濃縮法で得た癌幹細胞モデル細胞に効果を示すmiRNAをスクリーニングした結果、癌幹細胞に効果を示す新しい核酸医薬としてmiR-1291を同定した。
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