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2019 年度 研究成果報告書

肝胆膵領域癌におけるがん代謝関連遺伝子Nrf2の機能解析と新規治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16370
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関熊本大学

研究代表者

北野 雄希  熊本大学, 病院, 非常勤診療医師 (40814760)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワードがん代謝 / 腫瘍免疫 / 免疫チェックポイント / バイオマーカー / 肝胆膵領域癌
研究成果の概要

本研究にてNrf2が腫瘍免疫を介して肝胆膵領域癌進展に与える影響について分析した。膵癌細胞株を用いたin vitro実験ではNrf2は腫瘍の増殖に関与していた。Nrf2とPD-L1発現の間には正の相関を認めた。膵癌において、PD-L1高発現群とCD8低発現群は予後不良であった。胆管癌においては、Nrf2とPD-L1発現の間に相関関係はみられなかったが、Nrf2とCD8発現には負の相関関係を認めた。胆管癌において、PD-L1高発現群とCD8低発現群は予後不良であった。
肝胆膵領域癌(特に膵癌と胆管癌)においてNrf2が腫瘍免疫と関連して腫瘍進展を促し、患者予後の悪化に関与している可能性を示した。

自由記述の分野

外科腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

肝胆膵領域癌は有効な抗癌剤や分子標的治療薬が限られており、その予後は未だに不良である。基礎研究及び臨床研究により分子標的治療薬に代表される革新的な治療法を開発することが喫緊の課題である。“がん代謝”は、がん細胞の発育・進展において非常に重要な役割を担っており、近年がん研究において注目されている。Nrf2はがん代謝の主要な制御遺伝子であると報告され、さらに腫瘍免疫と複雑に関連していると言われている。本研究により、肝胆膵領域癌においてNrf2が腫瘍免疫と関連して腫瘍進展を促し、患者予後に与える影響について検討した。

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公開日: 2021-02-19  

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