近年の直腸癌手術領域においては、さらなる機能温存や詳細な解剖構造の認識を可能とする新たな革新的手術法が導入され始めている。一方で、技術と知識の伝承やトレーニング・評価など、高難度化する手術手技の標準化には解決すべき課題が多い。今回、鏡視下直腸癌手術映像の中で行われている手技のデジタル化・抽出を行い、深層学習、特に畳み込みニューラルネットワークを利用した解剖構造、手術工程などを画像認識、解析するシステムを構築した。純粋な手術動画のみを活用し手技操作や工程を定量化することにより、汎用性・客観性の高い手術評価システムの開発や、画像認識・熟練者の暗黙知を取り入れた新たな手術支援システムの構築へ繋げた。
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