本研究では、以前使用されていた気泡型人工肺を、マイクロバブルを用いることで安全に再実装することが出来ないかという臨床的疑問を解決するために実験を行ってきた。 これまで生理食塩水を使用し、マイクロバブル吹き付けで流量依存に、通常の酸素投与よりも酸素飽和度が上昇することを確認してきた。この後、ヒト血液実験や動物実験での研究を行う予定であった。しかし、COVID-19の流行後、人工心肺回路の供給が不安定で臨床使用以外の購入が困難であった。研究期間延長を行ってきたが、人工心肺の供給は不安定であり、この状況は2023年度も継続する見込みのため、人工心肺回路が必須である本研究の継続を断念した。
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