研究課題/領域番号 |
18K16383
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
加藤 寛城 金沢大学, 附属病院, 助教 (20733843)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 低温保存 / 心臓保存 / 心臓移植 |
研究実績の概要 |
平成30年度は予備実験として再灌流装置を新規に作成した.再灌流装置は,アクリル板にアクリルの穴が開いた円筒をつけて大動脈内に挿入し大動脈を固定できるようにした.大動脈装着部には送血路,圧測定路,薬剤投与路を別々に設けるようにルートを作成した.じゃb還流装置の耐圧チェックも必要であったため,実際水道水を使用し,ローラーポンプで再灌流のデモを行い,200mgHg程度の圧力でも水漏れがないことも確認し実験に使用できるとはんだんした.再還流中のdP/dtを測定するバルーンカテーテルについては,CAS装置(変動磁場環境下冷却装置)が故障しているため実験開始の予定がまだ決まらないため,バルーン劣化の可能性もあるため購入しなかった.しかし,ラットの実験にてバルーンカテーテルにて左室内圧を測定しdP/dtの測定と記録も行い,使用に問題ないことを確認した. 再灌流装置は完成したため,CAS装置(変動磁場環境下冷却装置)の修理が終わり次第,ブタを使用した心臓の再灌流実験を行う予定である. 当初は,再灌流実験にはもう一頭のブタを使用して実験を行う予定であったが,可能であれば,心臓を摘出した後のブタの血液を貯血しておき,血液のみでの再灌流実験を行えるように貯血パックの入手方法を調べ,再灌流に必要な血液量などを計算したが,実際にどの程度1頭のブタから貯血することができるかについては実際に施行してみないとわからないため,初回の実験から,実際の貯血可能量も測定する予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成30年度は予備実験として再灌流装置を新規に作成した.再灌流装置には,大動脈装着部に送血路,圧測定路,薬剤投与路を設け,200mgHg程度の圧力でも水漏れがないことも確認し実験に使用できるめどがついた.再還流中のdP/dtを測定するバルーンカテーテルについては,CAS装置(変動磁場環境下冷却装置)が故障しているため実験開始の予定がまだ決まらず,バルーン劣化の可能性もあるため購入しなかったため,予備実験として使用法のチェックは行えなかった. 再灌流装置は完成したため,CAS装置(変動磁場環境下冷却装置)の修理が終わり次第,ブタを使用した心臓の再灌流実験を行う予定である.
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今後の研究の推進方策 |
再灌流装置は完成したため,CAS装置(変動磁場環境下冷却装置)の修理が終わり次第,圧測定バルーンや保存液等を購入し,ブタを使用した心臓の再灌流実験を行う予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
CAS装置(変動磁場環境下冷却装置)が故障し,研究開始の日程が詳細に決めることができないため圧測定バルーンなどの購入ができませんでした. 繰り越し金については,当初の予定通り次年度にバルーンカテーテルなどの購入目的に使用する予定です.
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