生体吸収性ステントを骨格とし、脱細胞化、再細胞化により作成した血管移植片をグラフトに用いた再生型カバードステントの開発を目的に研究を開始したが、先行実験の結果をふまえて実験計画を修正した。生体吸収性ステントと金属ステントのブタ腸骨動脈留置後24週の遠隔期評価を行い、生体吸収性ステントと腸骨動脈の接触部における遠隔期の内膜肥厚による狭窄の程度や、血管壁の反応の詳細を評価し得た。またカバードステント留置後の開存性評価における、より低侵襲なレーザードプラ血流計による評価の有用性の検討を行い、ブタ足部におけるレーザードプラ血流計による計測が腸骨動脈狭窄による血流低下を検出しうることが示された。
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