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2019 年度 実施状況報告書

肺血流増加モデルマウスを用いた慢性血栓塞栓性肺高血圧症への新規治療介入の探索

研究課題

研究課題/領域番号 18K16413
研究機関東京大学

研究代表者

皆月 隼  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50772761)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードvascular remodeling / macrophage
研究実績の概要

慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)では器質化血栓非存在部の血管でもリモデリングは生じることが明らかとなっているが、その機序は明確となっていない。また、現行の治療は器質化血栓存在部の血管に対しての介入であるが、これらの治療では血行動態の改善は得られるが、酸素化の正常化はえられず、新規介入手法が求められている。われわれはこの課題の介入の目的とし、左肺切除により、残存した右肺動脈の肺血流を増大させ、右肺動脈に定量的な容量負 荷(Highflow)を引き起こすモデルマウス(PAOVモデル)作成した。このモデルでは右肺に血流が集中することで、血栓非存在部の血管リモデリングを表している。同モデルでは血管リモデリングを生じることが明らかとなり、その機序にマクロファージが関与していることが明確となった。これらの結果を論文として発表した。(Int Heart J. 2019 Mar 20;60(2):451-456.)
さらに、実際に肺組織に集積 する炎症細胞の時 系列profileにつき、 免疫染色(CD11b, F4/80, CD206, Ly6G, CD3)により評価を行う。特にマクロファージのM1/M2極性に ついては、フローサ イトメーター(M1; Ly6chi, M2; Ly6clo)を用いてその肺血管への集積について経時的解析を行い、現在解析中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

特記なし

今後の研究の推進方策

当初の計画を遂行する。

次年度使用額が生じた理由

機材購入の手続きに遅延が生じたため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Murine Model of Pulmonary Artery Overflow Vasculopathy Revealed Macrophage Accumulation in the Lung2019

    • 著者名/発表者名
      Minatsuki Shun、Takeda Norihiko、Soma Katsura、Katoh Manami、Maki Hisataka、Hatano Masaru、Takimoto Eiki、Manabe Ichiro、Komuro Issei
    • 雑誌名

      International Heart Journal

      巻: 60 ページ: 451~456

    • DOI

      https://doi.org/10.1536/ihj.18-281

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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