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2019 年度 研究成果報告書

低酸素環境における肺がん浸潤のメカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16415
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55040:呼吸器外科学関連
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

片岡 瑛子  滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (00746919)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード低酸素 / 肺がん / Galectin-3
研究成果の概要

本研究では、低酸素環境における肺がんの浸潤の機序を解明するために、低酸素応答により誘導されるGalectin-3の発現に焦点をおき、肺がん浸潤のメカニズムとその臨床的意義に関して解析を行った。結果、低酸素応答により肺がん細胞でGalectin-3の発現は増強し、RhoAの活性化を介して、遊走能・浸潤能の促進に関与していることを明らかにした。肺がん手術症例において、腫瘍細胞におけるGalectin-3の発現は、脈管浸潤と関連し、独立した予後因子であった。以上より、肺がん細胞において低酸素応答で誘導されるGalectin-3は、浸潤・転移に関与し、術後再発に寄与している可能性が考えられた。

自由記述の分野

肺がん

研究成果の学術的意義や社会的意義

非小細胞肺がんにおいて、低酸素応答により腫瘍細胞のGalectin-3の発現が増強することを見出した。低酸素により誘導されたGalectin-3は、RhoAを活性化し、腫瘍細胞の遊走に関わっていることから、肺がんの浸潤において重要な役割を果たしていると考えられた。臨床的意義としては、非小細胞肺がん組織において、低酸素領域の腫瘍細胞で、Galectin-3の発現がみられ、独立した術後再発予測因子であることが明らかとなった。以上より、非小細胞肺がん細胞におけるGalectin-3の発現は、浸潤・転移の誘導に関与し、手術後の再発を予測する有用なバイオマーカーとなる可能性が示唆された。

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公開日: 2021-02-19  

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