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2022 年度 研究成果報告書

放射線誘発線維症における非コードRNAを介した作用機序の解明と治療への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16425
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55040:呼吸器外科学関連
研究機関純真学園大学 (2022)
大分大学 (2018-2021)

研究代表者

矢野 博之  純真学園大学, 放射線技術科学科, 講師 (50448552)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード放射線誘発線維症 / コラーゲン / miRNA
研究成果の概要

放射線誘発線維症(RIF)は,コラーゲン等の細胞外マトリックス構成因子の過剰な蓄積の結果と考えられている。今回の研究では,コラーゲン線維の大きさを制御するV型コラーゲンへの放射線の影響について調べた。その結果,放射線照射したマウス線維芽細胞において,転写レベルおよびmiR-29を介した転写後のレベルでV型コラーゲンの発現が増加することが分かった。さらに,線維化促進因子であるCTGFに対しても放射線による線維化形成においてmiR-26が抗線維化因子として重要な役割を担うことが分かった。これらの結果は,RIFにおける治療ターゲットとしてのmiR-29及びmiR-26の潜在的な可能性を示している。

自由記述の分野

放射線管理

研究成果の学術的意義や社会的意義

放射線誘発線維症(RIF)に関して,ECM構成因子であるコラーゲンの転写後の発現調節について調べた結果,非コードRNAであるmiR-29が直接作用すること,そしてmiR-26に関しては線維化促進因子であるCTGFを介して作用することが分かった。線維化の治療標的の一つとしてTGF-βがあるが,TGF-βは線維化以外にも抗炎症作用等,生体において重要な役割を担い,副作用を考慮して治療標的とすることは困難である。したがって,本実験で明らかにしたmiR-29やmiR-26による転写後のコラーゲンの発現調節を標的とできれば,RIFに対するより安全な治療薬の開発に貢献できると考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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