今後の研究の推進方策 |
抗血小板剤を追加し動物実験を行う予定である.実験方法は,胸膜癒着モデルを用いて薬剤投与での抗血小板作用により,癒着抑制効果があるか検討する.癒着誘発処置としては,開胸直下に10mm×5mmの焼灼処置を施し,抗血小板の薬剤としては,アスピリン(20mg/kg/day),クロピトグレル(10mg/kg/day),ダビガトランエテキシラート(15mg/kg/day)を内服させ,2週間後に再開胸した時の癒着距離を測定し,癒着抑制効果があるか検証する.また,組織学的検討として,PDGFα, PDGFβ,TGF-β, bFGF, EGF, VEGF, PAI-1, α-SMA の免疫染色を行い,それぞれの群間の比較を行う.癒着組織内の血小板活性因子としてp-selectinの発現をフローサイトメトリーで解析する予定である.
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