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2018 年度 実施状況報告書

免疫チェックポイント阻害薬併用凍結療法の腫瘍免疫変調効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 18K16429
研究機関帝京大学

研究代表者

山内 良兼  帝京大学, 医学部, 助教 (30445390)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード腫瘍免疫
研究実績の概要

ヒト血液サンプルにおいて、Ficoll処理後のPBMCからCD11b+ HLA-DRlow/- CD14-CD15+細胞をPMN-MDSC、CD11b+ HLA-DRlow/- CD14+ CD15-細胞をM-MDSCとしてゲーティングする形で、MDSCの解析を行う方法を確立できた。NO産生能およびROS産生能を検出することによりMDSCの活性を評価できるようになった。CD4+ T細胞およびCD8+ T細胞を抽出した後、CD45RA+ CD62L+細胞をナイーブT細胞、CD45RA- CD62L+細胞をエフェクターT細胞、CD45RA+ CD62L-細胞をエフェクターメモリーT細胞、CD45RA- CD62L-細胞をセントラルメモリーT細胞、としてそれぞれゲーティングする形でT細胞機能解析を行う方法を確立できた。TNF-αおよびIFN-γについてそれぞれ細胞内染色を行うことによりMDSCの活性を評価できるようになった。まだ十分な数の評価は行えていないが、免疫チェックポイント阻害薬の影響によりMDSCとT細胞免疫の間での相互作用が遮断されている可能性が示唆されている。
さらにMDSCのPD-L1発現を安定的に確認できるようになってきており、PD-L1発現の有無が免疫チェックポイント阻害薬の効果判定に使用できるのかどうか臨床判断との間での相関性を評価できるようになる見込みである。
マウスモデルでの免疫機構を測定する方法としてCD11b+Ly6ClowLy6G+細胞をPMN-MDSC、CD11b+Ly6ChiLy6G-細胞をM-MDSCとしてゲーティングする形でMDSCの解析を行う方法をある程度確立できた。マウスにおいても同様に各T細胞分画をゲーティングする形でT細胞機能解析を行う方法を確立できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

マウス血液での安定的な免疫機能解析のためのフローサイトメトリー条件の確立に時間がかかり、少し遅れている

今後の研究の推進方策

早急に実験動物レベルでの安定的な免疫機能解析のためのフローサイトメトリー条件を確立し、腫瘍モデルマウスでの解析を進めていきたい。そのために研究協力者との密な検討を続けていきたい

次年度使用額が生じた理由

他研究で使用していた研究用抗体を使用するなどしたため、実際に購入する金額が見た目上少なくなっているが、今後必要な物品を購入することで、研究費を使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Circulating and Tumor Myeloid-derived Suppressor Cells in Resectable Non?Small Cell Lung Cancer2018

    • 著者名/発表者名
      Yamauchi Yoshikane、Safi Seyer、Blattner Carolin、Rathinasamy Anchana、Umansky Ludmila、Juenger Simone、Warth Arne、Eichhorn Martin、Muley Thomas、Herth Felix J. F.、Dienemann Hendrik、Platten Michael、Beckhove Philipp、Utikal Jochen、Hoffmann Hans、Umansky Viktor
    • 雑誌名

      American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine

      巻: 198 ページ: 777~787

    • DOI

      10.1164/rccm.201708-1707OC

    • 査読あり / 国際共著

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公開日: 2019-12-27  

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