研究課題/領域番号 |
18K16441
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
出口 浩之 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (30804562)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 運動誘発電位 / プロポフォール / 脊髄前角細胞 |
研究実績の概要 |
初年度において吸入麻酔薬とプロポフォールとの比較対象研究は倫理委員会の承認が得られなかったため、プロポフォール単独の誘発筋電図ならびに運動誘発電位に対する作用について検討することとした。プロポフォール単独の運動誘発電位、誘発筋電図に対する影響についての臨床研究は当該年度末に目標症例数に達したため、患者登録・データ収集は終了した。データ解析を進めているが、昨今の感染症の蔓延による各学会の中止・延期のために、成果についての学会発表は年度内には行っておらず、論文作成・投稿を進めている段階である。臨床研究の結果は、プロポフォールの運動誘発電位振幅抑制のメカニズムの一端が推察されるものだったが、詳細な作用機序に関してはヒトを対象としている以上、臨床研究では限界があるため、更なる機序の解明に関しては、基礎研究による検討が必要であると考えられた。 幼若ラットを対象とした基礎研究に関しては、臨床研究と対応する形で、プロポフォールの作用機序に関して検討することとした。しかし、顕微鏡カメラ、モニタシステムや水圧式マニュピレーターに故障が生じたため、それらの機器の更新を行った。そのため、それらの機器調整に時間の大部分を費やした。現時点では未だ調整が必要な状態である。今後、調整が済み次第、実際の幼若ラットを対象とした脊髄横断スライスからのホールセルパッチクランプ記録を行い、データ収集を開始する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
臨床研究については概ね計画通りの進行が為されたが、基礎研究に関しては、マニュピレータの故障、顕微鏡カメラの更新などによって機器調整に多くの時間が割かれたため、やや進捗は遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
臨床研究に関しては、学会発表は当面行うことが困難であることが予想されるため、論文作成・投稿を進めていく予定である。基礎研究に関しては、機器の調整は概ね終了したため、幼若ラットを対象としたデータ収集を進めていくとともに、データが揃い次第、速やかに解析・論文作成・投稿を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究進捗状況の遅れに伴い、翌年度分に合わせて動物の購入等に使用する予定。
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