先天性無痛症患者の遺伝子変異による変異NaV1.7チャネルの機能解析とNaV1.7変異マウスを持ちいた行動実験評価を行なうことした.変異NaV1.7チャネル機能解析はパッチクランプ法を用いて行い,電流電圧連関におけるピーク電流の右方シフトおよびRamp pulse currentの減少が確認できた.本変異部位以外での1塩基置換によるチャネル機能解析はいたらなかっ た.行動実験では機械性侵害刺激に対する応答が減衰していること,この変異マウスに協調運動障害は見られないことも確認できた.またこの変異マウスより後根神経節を単離し電気生理学的な機能評価を試みたが,研究期間内では測定に至らなかった.
|