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2018 年度 実施状況報告書

臨床応用をめざした科学的なオピオイドレスキュー投与量マネジメントのシステム構築

研究課題

研究課題/領域番号 18K16456
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

杉山 洋介  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (10773054)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワードオピオイド血中濃度
研究実績の概要

本研究では鎮痛スコア-オピオイド血中濃度の相関に着目し「オピオイドの血中濃度測定システムの開発と鎮痛スコアとの相関に関する解析」および「がん性疼痛コントロールに必要なオピオイド投与量決定システムの構築と検証」の2つの視点からがん性疼痛を有する患者を対象に、適切なオピオイドレスキュー投与量を設定できるシステムを明らかにすることを目的とした。
通常、がん性疼痛に対しては患者の訴えのみに応じてレスキューが用いられるため血中濃度の評価はされないが、本研究では患者の採血時に疼痛スコアの問診を行い、疼痛スコアとオピオイド血中濃度のデータ収集を行った。
まず、本研究では、研究運営管理のため、医師を始め研究協力者を募り、当大学での事務局を立ち上げた。がん性疼痛を有する患者への倫理的な配慮を行い医学系研究倫理審査委員会の承認を得た。2019年1月から患者のリクルートを実施し、本研究を開始した。現時点では目標患者数40例中3例の患者から同意を取得し、オピオイドの血中濃度および疼痛スコアのデータ収集を行っている。引き続き症例数を蓄積し、オピオイドの血中濃度と疼痛スコアおよび得られた客観的な評価項目及び生化学的な評価項目から相関関係を分析し、鎮痛が得られるレスキューの投与量をシミュレーションしていく。
本目的が達成されれば、現在のがん性疼痛の治療でブラックボックスにしている患者要因を可能なかぎり明らかにし、オピオイドの適切な投与で鎮痛効果を得ること可能となる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

やや遅れて進行している背景に、開始時期以降のオピオイド使用患者数が予想よりも少なかったこと、およびオピオイドの血中濃度を測定するために予定していた試薬の生産中止による供給が不調であることが考えられる。症例数については引き続きデータ収集管理を行い、試薬については代替品の選定が終了したため納入次第測定を開始する。

今後の研究の推進方策

今後は引き続き症例数を蓄積し、オピオイドの血中濃度と疼痛スコアおよび得られた客観的な評価項目及び生化学的な評価項目から相関関係を分析し、鎮痛が得られるレスキューの投与量をシミュレーションしていく。

次年度使用額が生じた理由

進行が遅れているため、研究成果の発表ができなかった。そのために、出張旅費が使用できなかった。

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公開日: 2019-12-27  

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