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2020 年度 実施状況報告書

敗血症VILIに対するTRPV4チャネルを標的とした治療

研究課題

研究課題/領域番号 18K16464
研究機関鈴鹿医療科学大学

研究代表者

川合 真子  鈴鹿医療科学大学, 医用工学部, 助教 (80460640)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードSepsis / VILI / TRPV4
研究実績の概要

高換気量、高気道内圧での人工呼吸は、人工呼吸誘発肺障害を引き起こす。敗血症では全身性炎症を呈し、血管透過性亢進によるARDS発症と共に肺血管抵抗かで 上昇し肺高血圧に至る。TRPV4チャネルは、機械的刺激によって活性化され、浸透圧及びNa+ 調節の役割を有するため、肺水腫発生への関与が想定されるが、同 チャネル下流にあるメディエータの詳細は不明である。 本研究では、ラット盲腸結紮穿刺による実験的敗血症ラットに対して高一回換気量の機械的人工呼吸に よってVILIを誘発後、TRPV4阻害薬の存在・非存在下で、 敗血症肺におけるVILIの発生過程におけるTRPV4の関与と介在メディエータを探索、併せて動脈血酸素 分圧、肺水分量、血管透過性および肺動脈圧の測定を行 い、敗血症性VILIの治療標的としてのTRPV4チ ャネルの役割を明らかにしようと考えている。
現在までの実験により、3時間高一回換気量の人工呼吸管理で、T R P V4阻害薬投与群、非投与群で生理学的指標での差は見られなかった。しかし、呼吸管理後の肺水分量と平均肺動脈圧においては、非投与群に比べ投与群では、減少傾向が見られた。また非投与群において3時間の高一回換気量の人工呼吸管理に耐えられるラットが少ない傾向にもあった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナ感染症の拡大により、実験が予定通り実施できず遅れている。しかし、生理学的指標についての検討は終了した。採取した組織のPCR、Western Blot等を用いて検討を行う。

今後の研究の推進方策

採取した組織に対して、PCR、Western Blot等の検討行い、 m R N A・タンパク質レベルでのT R P V4阻害薬の効果を調べる。

次年度使用額が生じた理由

実験進捗状況の遅れに伴い、予算の使用も遅れているため、補助事業期間を延長し、次年度へ使用を持ち越した。次年度では、PCR、Western-bot、E L I S Aによる測定試薬・キットの購入、及び解析に必要なソフトウェア等の購入を予定している。

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公開日: 2021-12-27  

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