• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

敗血症VILIに対するTRPV4チャネルを標的とした治療

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K16464
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関鈴鹿医療科学大学

研究代表者

川合 真子  鈴鹿医療科学大学, 医用工学部, 助教 (80460640)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード敗血症 / 人工呼吸誘発肺障害VILI / TRPV4
研究成果の概要

高一回換気量による人工呼吸はVILIを引き起こす。敗血症ラットモデルに対して、高一回換気量の人工呼吸によってVILIを誘発させ、TRPV4 阻害薬(HC-067047)投与の肺障害抑制効果を確認した。全身麻酔下にて、CLPによる敗血症ラットモデルを作成し、TRPV4阻害薬を投与した後、35ml/kgの高一回換気量、3時間の人工呼吸管理を行い、肺を損傷させた上で、TRPV4阻害薬の効果を確認した。肺組織のIL-6、IL-10、CXCL1、CXCL2、CCL2のmRNA発現量において非投与群と比較して、TRPV4阻害薬投与群では有意な低下がみられ一定の効果が確認できた。

自由記述の分野

臨床工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

人工呼吸誘発肺障害(VILI)の発生機序は、局所的な肺胞の過膨張による損傷が原因とされ、肺胞上皮の損傷や、それらによって放出されるメディエータによる障害も考えられているが、はっきりとした要因は明らかになっていない。本研究では、敗血症ラットモデルにおいて、圧刺激で活性化する TRPV4 チャネルを阻害することにより、炎症性サイトカイン・ケモカインが低下することを確認できた。これは、VILI のメカニズム解明に一定の寄与をするものであり、敗血症における TRPV4 の役割について明らかにすることが、学術的にも医学的にも必要であるとの示唆を与える。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi