我々はHCN4遺伝子の翻訳開始点にテトラサイクリントランスアクチベータ(tTA) とその応答配列(TRE) をノックインしたマウス(HCN4+/tTA-TRE)とHCN4+/lucを交配したマウス(HCN4luc/tTA-TRE)を作成した。このマウスを用いて、HCN4 陽性細胞の細胞体が主にII 層深部、III 層に局在していることが明らかとした。さらに脊髄後角においてHCN4陽性細胞はパルブアルブミンもしくはプロテインキナーゼCγ(PKCγ)と共発現しており、興奮性介在ニューロンであることが判明した。PKCγ陽性の興奮性介在ニューロンはアロディニア形成に関与している可能性がある。
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