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2019 年度 研究成果報告書

オピオイド誘発性痛覚過敏での神経-グリア連関におけるセロトニンの関与の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16475
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関新潟大学

研究代表者

佐々木 美佳  新潟大学, 医歯学系, 助教 (20774061)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワードセロトニン / アストロサイト / モルヒネ / オピオイド誘発性痛覚過敏
研究成果の概要

本研究ではモルヒネによるオピオイド誘発性痛覚過敏(OIH)モデルを用いてオピオイドによる逆説的痛覚過敏におけるセロトニンの関与について検討した.モルヒネによるOIHは,5-HT3受容体拮抗薬オンダンセトロン(OND)およびセロトニン合成阻害剤 para-chlorophenylalanine(PCPA)により抑制されることがわかった.一方,OIH発症時に痛み関連タンパク質のリン酸化ERKの増加やアストロサイトは増加するが,ONDやPCPA投与による抑制効果はみられなかった.
以上から,OIHには脊髄後角におけるセロトニンが関与しており,アストロサイトの活性化は二次的である可能性が示唆された.

自由記述の分野

痛み

研究成果の学術的意義や社会的意義

麻薬性鎮痛薬(オピオイド)は,周術期疼痛管理やがん性疼痛の緩和治療に必須の鎮痛薬である一方,オピオイドの比較的大量投与や長期使用により,鎮痛効果とは逆の作用である逆説的な痛覚過敏(Opioid-Induced Hyperalgesia : OIH)を生じることが知られており,オピオイドの使用に対する臨床上の解決すべき問題となっている.本研究から,OIHにはセロトニンが深く関与していることが明らかになり,セロトニン及びその受容体がOHIの治療・予防標的となりうることが示された.

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公開日: 2021-02-19  

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