研究課題/領域番号 |
18K16483
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
角田 奈美 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 講師 (00622606)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | サーチュイン / イソフルラン / 吸入麻酔薬 / 心筋保護 / 虚血再灌流障害 |
研究成果の概要 |
研究代表者の研究グループは、早くから吸入麻酔薬の心筋保護作用に注目し、その経路を明らかにしてきた。しかしながら、そのメカニズムの全容は明らかではない。近年、ミトコンドリア機能の調節が心筋保護作用に関与し、ミトコンドリアに分布しているサーチュインが心筋保護に関与する可能性があると報告された。 本研究によって、虚血再灌流障害に対する心筋保護作用経路におけるサーチュインの果たす役割、特にミトコンドリアにおけるMitochondrial Permeability Transition Poreの開口抑制に与える影響が明らかになった。
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自由記述の分野 |
麻酔科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
サーチュインと吸入麻酔薬の相互作用をミトコンドリアダイナミクスと関連付けた報告は、国内外を含め知る限りにおいて存在しない。これらを明らかにすることは、極めて重要であると思われる。サーチュインによるMitochondrial Permeability Transition Pore開口の抑制の詳細な機序について検討していくことで心筋虚血再灌流障害などによる細胞死に対するサーチュインの生体内の役割が明らかになると思われる。さらに、サーチュインを標的とした新たな心筋梗塞・心筋障害の治療開発へとつながるものと思われる。
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