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2020 年度 研究成果報告書

内因性鎮痛の減弱と脳・脊髄ミクログリアの活性化は遷延性術後痛の指標となるか?

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16487
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55050:麻酔科学関連
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

中野 裕子  福島県立医科大学, 医学部, 助教 (70529205)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード慢性疼痛 / 内因性鎮痛 / 遷延性術後痛
研究成果の概要

生体にあらかじめ備わった、強すぎる痛みを抑制する働きのことを内因性鎮痛系と呼ぶ。内因性鎮痛系の働きが弱いと、様々な慢性の痛みを引き起こしやすいことが知られている。
本研究では、内因性鎮痛系の活性化の程度を定量的に評価し、当院整形外科脊椎外来に通院する慢性痛患者の内因性鎮痛系を評価し健常人と比較した。その結果、患者群では健常人と比較し内因性鎮痛系の機能不全が存在する比率が高い可能性があった。また、内因性鎮痛系の活性化の有無を予測できる因子について検討したが、性別、年齢、内服薬、痛み関連の問診票スコアなどの因子の中で明らかな関連を示したものはなかった。

自由記述の分野

慢性疼痛

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでに変形性関節症、関節リウマチ、頭痛(片頭痛)、線維筋痛症などの種々の慢性痛患者では、内因性鎮痛系の機能が低下していることが報告されている。しかし、脊椎疾患に伴う慢性痛または非特異的腰痛患者の内因性鎮痛系の機能を評価した報告はこれまでになかった。本研究では、他の慢性痛と同様に、内因性鎮痛系の機能が減弱している可能性が示唆された。この結果から、内因性鎮痛系を活性化する薬剤が治療薬となり得る可能性がある。

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公開日: 2022-01-27  

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