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2018 年度 実績報告書

心肺停止後症候群の早期神経学的予後予測: CAST scoreの確立に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 18K16512
研究機関名古屋大学

研究代表者

錦見 満曉  名古屋大学, 医学系研究科, 助教 (00816118)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2019-03-31
キーワード心肺停止 / 蘇生後低酸素脳症 / 予後予測 / 体温管理療法 / 低体温療法 / 心肺停止後症候群
研究実績の概要

本研究はpost Cardiac Arrest Syndrome before Therapeutic hypothermia score (CAST score) という我々が以前開発した体温管理療法を施行する心肺停止後低酸素脳症の患者の神経学的予後を早期に予測するスコアの精度を全国規模のデータを利用して検討することを目的としたものである。今回、助成を受けて研究計画を進めることができ、日本救急医学会主導のJAAM OHCA Registry (全国の救急施設94施設が参加) という全国規模の心肺停止患者のデータを利用することができた。
本研究課題内定以前に、すでに我々はCAST scoreの計算をより簡略化して使いやすくした revised CAST score (以下rCAST) を開発していたので、その精度を比較することとした。JAAM OHCA registry data を利用して集積された患者は12,024例 であった。rCAST による予後良好の判別能は AUC 0.877 と非常に高い予後判別能であった。rCAST の予後予測の判別能が優れていることを利用して、rCASTの点数によって心肺停止患者を高リスク群、中リスク群、低リスク群に分け、心肺停止患者の重症度分類を作成した。作成したrCASTの重症度分類に関しては、その普及を目的として測定値を入力するだけで自動に計算できるツールをWeb上に一般公開した。今回の研究によってrCASTの予後予測スコアとしての実臨床においての有用性が証明された。上記内容は現在論文執筆中である。今後この作成された重症度によって様々な心肺停止患者に対する治療効果に違いがないかどうかを検討していくとともに、rCASTに関する研究を発展させ、その普及を目指していく。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] JAAM OHCA registry data を用いた重症度に応じた蘇生後脳症に対する低体温療法の効果に関する検討2019

    • 著者名/発表者名
      錦見 満暁
    • 学会等名
      第46回日本集中治療医学会学術集会
  • [備考] CAST, rCASTの計算Website

    • URL

      http://www.castscore.sakura.ne.jp

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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