研究課題/領域番号 |
18K16519
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
菊池 聡 愛媛大学, 医学系研究科, 寄附講座講師 (00467854)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | AMPK / 敗血症 / 骨格筋 |
研究実績の概要 |
骨格筋特異的にAMP依存性プロテインキナーゼ(AMPK)α1サブユニット(ラット)の dominant negative form(優性抑制型)を過剰発現させたトランスジェニックマウスであるAMPK-DNマウスの凍結胚を国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 実験動物研究資源バンクより購入し、愛媛大学動物実験施設でC57BL/6Jマウスに胚移植を行い、第一世代のAMPK-DNマウスを誕生させた。第一世代のマウスのジェノタイピングのために、尾部よりゲノムDNAを抽出し、PCR法でAMPK-DNマウスのジェノタイピングを行い、AMPK-DNマウスであること確認し、さらにAMPK-DNマウスを安楽死させ、骨格筋、肺、肝臓、採取し蛋白生成を行い、ウェスタンブロット法で骨格筋のみにAMPKが過剰発現していることを確認した。第一世代のAMPK-DNマウスをC57BL/6Jマウスに交配させ第二世代を作成した。第一世代同様に尾部よりDNA抽出し、骨格筋、肺、肝臓を採取しAMPK-DNマウスでは骨格筋のみにAMPKが過剰発現していることを確認した。AMPK-DNマウスと比較するC57BL/6Jマウスを使用し、盲腸結紮穿刺モデルを作成し、盲腸結紮穿刺後24時間後に安楽死させ、血液、肺、心臓、肝臓、小腸、脂肪組織、骨格筋を採取し、急速冷凍を行って、-80度の冷凍庫に保管した。盲腸結紮穿刺による敗血症モデルと比較するためにC57BL/6J shamの臓器も同様に保存した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
昨年までコロナ診療担当となり、臨床がかなり多忙となってしまい、計画通りに実験が進めれなかったため、実験にかなりの遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
今後第二世代のAMPK-DNマウスを使用し、盲腸結紮穿刺による敗血症モデルを作成し、生存率をしらべ、血液、肺、肝臓、骨格筋を採取し、血液中の炎症性サイトカインをELIZAで調べ、肺では好中球浸潤の指標であるMPOアッセイを行う。肝臓では生体エネルギーの指標であるATPを調べる。骨格筋では電子顕微鏡を用い、ミトコンドリアの形態などを観察する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ診療の担当医となりかなり多忙な診療状況となり実験ができなかったため、計画通りに実験を進めることができなかったため、次年度使用額が生じた。
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