研究課題/領域番号 |
18K16519
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
菊池 聡 愛媛大学, 医学系研究科, 准教授 (00467854)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 骨格筋 / AMPK / 敗血症 |
研究実績の概要 |
骨格筋特異的にAMP依存性プロテインキナーゼ(AMPK)α1サブユニット(ラット)の dominant negative form(優性抑制型)を過剰発現させたトランスジェニックマウスでAMPKを活性低下させたAMPK-DNマウスの凍結杯を実験動物研究資源バンクより購入し当院で繁殖させAMPK-DNマウスを実験に用いている、WTマウスはその都度購入している。AMPK-DNマウス、WTマウスともに盲腸結紮穿刺を行い敗血症モデル作成を行い、24時間後にマウスを犠牲死させ、肝臓 肺 骨格筋 血液 小腸 脾臓を摘出した。血中の炎症性サイトカインであるIL-6,TNFα、IL1β、抗炎症性サイトカインであるIL10を測定したが有意差はなかった。各臓器でHE染色を行っている。小腸、肝臓では明らかな差は認めなかったが骨格筋のHE染色では好中球がDNマウスで多く浸潤している傾向があった。肺ではDNマウスで実質内への出血が多い傾向にあった。Survival studyでは死亡率に有意差は出なかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ診療で多忙であり実験が全くできなかったが昨年後半から徐々に実験の時間もとれるようになってきた。
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今後の研究の推進方策 |
現時点で骨格筋特異的にAMPK活性を落としたマウスがWTより敗血症で不利に働くといった証拠は得られていない。今後はCLPをLPS投与などに変更し安定した敗血症モデルを用いてSurvival studyや臓器の好中球浸潤などを研究していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ診療が忙しく去年の前半は実験ができない日が続いたため、実験に遅れが生じている。
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