研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ラマン分光法は特別な前処理を必要とせず, 光のみを用いることで低侵襲かつ無標識で生体組織判断が可能である.本研究において、初めて、ラット虚血腸管におけるラマンスペクトラムの候補となる特徴的なスペクトラムを発見した。AmideIIIに代表されるタンパク質変化が虚血腸管の特異的なラマンスペクトラムであることが示されることで、さらに,ヒトの虚血腸管をin situにおいて診断することが可能となる。本研究により,腸管虚血症に対するラマン分光法を用いた新たな診断方法を確立することで,患者の生命および機能的予後の向上に寄与することが期待される.
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