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2021 年度 実績報告書

革新的受容体合成技術を利用した新規核酸医薬品(アナフィラキシー予防薬)の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K16541
研究機関社会福祉法人恩賜財団済生会(済生会保健・医療・福祉総合研究所研究部門)

研究代表者

鈴木 康之  社会福祉法人恩賜財団済生会(済生会保健・医療・福祉総合研究所研究部門), 済生会保健・医療・福祉総合研究所研究部門, 客員研究員 (10745144)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード周術期アナフィラキシー / RNA-seq / ロクロニウム
研究実績の概要

RNA-seqを外部委託する関係で、1年間研究期間を延長した。
周術期アナフィラキシーを起こした症例2例と、各々の患者背景に類似し、全身麻酔でアナフィラキシーを起こさなかった2症例の血液検体からPBMCを分離し、RNAを抽出してbulk-RNA-seqを外部委託し行った。得られたFASTQ情報を用いてSTAR またはsalmonによるマッピング後に、発現量を定量し、iDEP(http://bioinformatics.sdstate.edu/idep95/)を用いて、発現変動遺伝子を同定し、下流解析であるパスウェイ解析を行った。
その結果、アナフィラキシー症例群では好中球の活動が抑えられていることが示唆された。
統計ソフトRで使用可能なgranulator(http://bioconductor.org/packages/release/bioc/vignettes/granulator/inst/doc/granulator.html)を用いて得られたPBMCの白血球分画を検討したが、有意な変化は無かった。
得られた情報を元に、アナフィラキシー発症に好中球がどのように関与するか、既知のパスウェイを検索し、論文報告する予定である。
また、我々がこれまでに報告したアナフィラキシー症例のMRGPRX2受容体のアミノ酸変異を再現した細胞を用いた研究が他チームより報告された。その結果では、ヒスタミン遊離は測定しないものの、肥満細胞からの脱顆粒がむしろ抑えられていると報告された。我々は、この研究結果に対してMRGPRX2受容体を介する反応は、完全な脱顆粒ではなく、いわゆるkiss and run という反応を起こしており、完全な脱顆粒を起こさずとも、低分子であるヒスタミンは遊離される可能性があり、より詳細な調査が必要ではないかとコレスポンデンスを投稿した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Association between mutated Mas-related G-protein-coupled receptor-X2 and rocuronium-induced intraoperative anaphylaxis. Comment on Br J Anaesth 2020; 125: e448?502021

    • 著者名/発表者名
      Suzuki Yasuyuki、Liu Shuang、Kadoya Fumito、Takasaki Yasushi、Yorozuya Toshihiro、Mogi Masaki
    • 雑誌名

      British Journal of Anaesthesia

      巻: 127 ページ: e21~e22

    • DOI

      10.1016/j.bja.2021.04.009

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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