• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 研究成果報告書

NF-κB経路の抑制に着目した敗血症性筋萎縮の新規薬物治療

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K16544
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55060:救急医学関連
研究機関神戸大学 (2019-2021)
福島県立医科大学 (2018)

研究代表者

大野 雄康  神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (00745333)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード敗血症 / エンドトキシン血症 / Toll like receptor 4 / TAK-242
研究成果の概要

エンドトキシン (LPS)によって惹起される全身性炎症反応は、重度の骨格筋萎縮を誘発する。しかし治療薬はなかった。我々はToll-like receptor (TLR) 4 の特異的阻害剤、TAK-242に着目した。LPSを投与するとC2C12筋管細胞、マウス生体の両方で炎症が惹起され、その結果複数のタンパク異化シグナルが活性化し、筋萎縮が誘導された。TAK-242を投与すると、in vitroおよびin vivoモデルの両方で、タンパク異化シグナルが減弱し、骨格筋萎縮が改善した。本研究により、TLR4シグナルが、LPS誘発性骨格筋の新規治療戦略である可能性が示された。

自由記述の分野

骨格筋萎縮

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在世界では年間約4,890万人の敗血症患者が発生している (Rudd et al. Lancet. 2020) 。骨格筋萎縮は敗血症患者の生命予後、機能予後の両方を悪化させる。本研究により、LPS誘発性筋萎縮が、TLR4の薬理学的制御によって修正しうることが示された:本研究をとおして、多くの患者群に対し、これまでの理学療法や栄養療法とは異なる、新たな治療戦略の基盤となるデータが示された。

URL: 

公開日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi