研究課題/領域番号 |
18K16548
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
内藤 貴基 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (30814628)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | rapid response system / cardiac arrest / in-hospital emergency / rapid response team / medical emergency team |
研究実績の概要 |
2017年11月から項目を統一した新しいレジストリが解説され、データ登録が行われている。現在29施設から2281例のデータが新しいレジストリに登録され、今までのデータと合わせると6500例を超えるデータが蓄積している。 データクリーニングは毎月行われており、各施設への入力項目の不備がフィードバックされておりレジストリの質を担保している。定期的なフィードバックにより現在レジストリ必要項目の不備は 10%程度まで低下しており、以前までのレジストリデータと比べて、レジストリデータの質が向上している。蓄積データは各施設ごとに詳細なデータの解析を行い、結果をフィードバックしている。2018年度は7月にフィードバックを行っており、これにより各施設の独自の院内救急の問題点抽出に役立っている。 蓄積しているデータは事務局で定められた方法にそってクリーニングが行われた状態で研究希望のある施設に配布されている。これによりレジストリを用いた研究の質と、データの一貫性を保っている。2018年度は参加施設による学術活動が積極的に行われており、本レジストリを用いた研究が2018年度で6演題学会報告され、2019年4月に行われるThe 15th International Conference On Rapid Response Systems And Medical Emergency Teamsに研究者本人含めた2演題が採択されている。現在レジストリを元に2本の論文がジャーナルによる査読の段階まで到達している。 現在は、効果的なスコアリングを開発するためにはArtificial Intelligenceが必要という判断のもと、deep learningを用いた研究が進行中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
レジストリを用いた論文が2本、ジャーナルによる査読を待っている状態であり、また6演題の学会発表が行われているため、概ね予定していた研究予定から遅れていない。
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今後の研究の推進方策 |
現在最終目的である日本独自の早期警告スコアの開発のためにArtificial Intelligenceを用いた開発が行われており2019年度には開発が完了する見通しである。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していた国際学会が4月開催のため準備が間に合わず、その分の「旅費」が使用できなかった。また、「その他」で予定していたサーベランスソフトもデータ入力事務員の作業で賄われたため使用しなかった。 翌年度は国内学会や国際学会での発表が増えるため、次年度使用額も含め「旅費」に使用する予定である。また、データの解析結果を論文に投稿するためにかかわる費用を「その他」から使用する予定である。
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